JACOB
KAMPP
BERLINER

I NEVER START OUT MAKING A BUSINESS PLAN OR A BUDGET, BUT KEEP FOCUS ON THE IDEA, THE FANTASY AND MY GUT FEELING.

コペンハーゲンで注目を集めている1階がカフェで2階が一組だけ宿泊できるホテルの「Central Hotel & Café 」をはじめ、「Granola」アパレルブランド「Soulland」、レコードレーベル「Fake Diamond Records」やスウェーデンのストックホルムのアートギャラリー「Gallery Steinsland Berliner」などを仕掛けているJACOB KAMPP BERLINER

今コペンハーゲンで一番面白いソーシャルアントレプレナーの彼に話を聞いてみた。

- 自己紹介をお願いします。
僕はソーシャルアントレプレナーで、かつ小さな規模のインベスターと言えると思うよ。

Central Hotel & Caféのコンセプトは何ですか?
あの場所(Central Hotel & Café )は長いこと持っていたんだ。小さな二階建てのスペースだね。まず、あの場所の一階の部分を“Verdens mindste kaffebar” (世界一小さいコーヒーショップという意味)と名付けコーヒーショップにして、二階部分に関しては僕のレコードレーベルFake Diamond Recordsの最初のとても小さなオフィスとなったんだ。Fake Diamond Recordsが大きなスペースに移ったときに、僕のthe Central Hotel & Café and the caféやGranolaのビジネスパートナーのLeifとあの二階建ての建物をコーヒーショップと小さなワンルームのホテルにしようと冗談を言い合っていたんだ。LeifはLars Von Trierなどのの映画のセットデザイナーとしてのバックグランドを持っていたから、一年ほどでそれを現実にしてしまったよ。

- なぜS-tog(電車)の駅からも遠い場所でカフェを始めたのですか?
僕らの近所だからさ。ここら辺に住んでいるし、ここら辺でビジネスをしているからね。僕は、ローカルであることを愛しているんだ。

- カフェを始めてこのエリアは何か変わりましたか?
そうだね。僕らのようなコーヒーショップというのは、ローカルコミュニティにおいては多々重要な役割を担うことがあると思う。それは、本当にローカルな雰囲気を感じることができる場所であると同時に、来ている人との関係も築くことができる場所でもあるのだから。

- このカフェを作るとき、どんなことに注意を払いましたか?
周りをビルに囲まれながらも、美しいクラフトマンシップをディテールに詰め込んだことかな。だからこのCentral Hotel & Caféは、常にたくさんの注目を集めてきたと思う。そこには、いつも写真を撮っている旅行者がいるし、世界中のライフスタイルやトラベルマガジンでそのユニークさゆえに取り上げられているんだ。

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- クリエイティブなスペースを作るとき、場所から計画する?それとも状況から?
アイディアによるよ。次のプロジェクトは古いガソリンスタンドにオーガニックハンバーガーショップを出すことなんだけど、重要なのはガソリンスタンドの本来のデザインとその建物へのリスペクトをもってアイディアを実現させて、創り上げていくことがだと思うんだ。

- なぜ様々なフィールドでチャレンジするの?あなたを突き動かすものは何ですか?
僕は大変だったり、最初から困難な状況というプロジェクトが好きなんだ。困難なプロジェクトを成功させるために、クリエイティブにならざるを得ない状況というものに惹かれるのだと思う。あと、僕らの全てのプロジェクトは「人」が本当に重要なんだ。自分をインスパイアしてくれる人と働くのが好きだし、そういったことは毎日を違ったものにしてくれると思う。

- 次はどんなプランがありますか?
ハンバーガーがまずあるし、Soulland(洋服ブランド)がCentral Hotel & Caféの横にオープンする。そのあとは、少し前に買ったフードトラックもあるんだ。将来的にはイノベーティブで、楽しくて、アートと音楽に関わる仕事をすることが目標かな。

- 一番興味深い都市はどこだと思う?
やっぱりコペンハーゲンかな。コペンハーゲンを自転車で回るのが最高さ。この街は自転車に本当に適している街さ。この街のいろんな場所を見て回るのが大好きなんだ。たとえば夏にはクリスチャニア、といった感じでね。

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  ©Amanda Hestehave

©Amanda Hestehave

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- どんなことからインスピレーションを受けているの?
僕の彼女、娘、友人たち、旅、本などすべての物事からインスピレーションを受けるよ。まずアイディアが浮かんで、それについて考えて、さらに熟考を重ねて、そのプロジェクトのインスピレーションとなるようなものを探求する、そして可能性があるビジネスパートナーやコラボレーターを探す。そのプロセスの間にもともとあったアイディアは形を柔軟に変えていくんだ。唯一不変なのはビジネスプランや予算から入らないということ。アイディアと、ファンタジー、そして自分の直感を信じるんだ。

- 北欧のライフスタイルが世界から注目を集めているけれど、何でだと思う?
北欧には過去100年くらいかけて発達していった何かファンタスティックなものがあると思う。民主的な価値観を維持しながらもそこに住む人々を丁寧に扱う、ローカルな強いつながりが発達して、それが今の北欧のデザインのベースに多大な影響を与えたと言えると思う。日本と北欧での共通点もたくさんあると思うよ。デザインにおける正直さやシンプルさとかね。

- あなたの“a quiet day”は?
娘とプレイグランドに行く「オフ」の時間や、スウェーデンの海沿いにあって自然にかこまれていて、「そこいる」ということ意外することがない何からも離れたサマーハウスにいくと、"a quiet day"を感じるよ。

- GASOLINE GRILLのコンセプトって何ですか?
僕らは長い間バーガーショップを開けるいい場所を探していたんだ。だから数年前に古いUPSのトラックを買ったのだけれど、リノベーションも本当にやったことがなかったんだ。それとクールじゃない古いガソリンスタンドもどうしたらいいのか迷っていたから、そのバーガーショップの場所として決めたんだよ。
コペンハーゲンにはたくさんとバーガーショップはあるんだけど、僕らが最初から望んでいたことは、品質のよい「肉」「野菜」そして「バーガーバンズ」だったんだ。だからその日に材料を仕入れてそれらを使っているよ。
オーガニックの野菜は地元から。スペシャルな”Gasoline sauce”は小さなソース会社から。そしてバーガーバンズは毎晩焼いている。
Gasoline Grillはシンプルに最高の食材を使ったグリルフードのポジションだね。

- 暮らしを良くするアイデアを教えて。
最終的に僕らはこの世界にいい場所を作るという責任があると思う。だからオーガニックバーガーショップというオプションを作って正しい選択をしてもらうようにしているんだ。次は、サイクリングチームでも始めようと思っているよ。− バーガー食べながらサイクリングしたりしてね。
個人的なレベルだと何かを達成することが暮らしをよりよく保つ秘訣かな。それは、sexからビジネスにいたるまでね。

 

       僕のフィロソフィーは、育ったローカルな場所にあったいくつかのヒッピーステッカーからインスパイアされていているんだ。それには、「Act Local, Think Global」とあってね。僕はそのステッカーについて、ニューヨークにいた2000年のはじめ頃まで、ほとんど忘れていてね。そんな時、あるやつがビジネスで新しいローカルをつくりたいと僕に言ったんだ。とても勇敢なやつだと思ったことを覚えてるな。当時、僕はその日暮らしの退屈な仕事をしていて、つまらないやつと働いたりで、そいつのために働くことは意味をなさないと理解したよ。だから、何かを学ぶことができる人や何か気づきを与えてくれる人と一緒に働きたいと思ったんだ。それで、僕は最初のビジネスを始めようとした時には、もうすでに3つのルールを決めていたんだ。

1)バカで退屈なやつとは仕事をしたくない
2)一緒に働く人たちは、ある意味、大家族なような感じで、お互いを大事にして、純粋にいい仕事を互いにする
3)ビジネスはローカルの仲間を作る一部であるべきで、それらの要素を含んでいるはずなんだ。

 これらのルールをすべて合わせて、それ以来、自分のローカルをつくろうと頑張っているんだ。そして、できる限りローカルにビジネスを起こしながらも、世界に向けてオープンマインド持ち、グローバルな視点で考えて、アクションを起こしているね。ローカルは本当に”ローカルな近所”という意味合いになりうるけど、僕にとってはもっとより大きくもなりうると思うんだ。地図上で特定する必要もないしね。それは別のローカルになるのかもしれないけど、あなたがいるエリアのために純粋に何かしているよね。

 

 大家族のためにということは、世界中の人々になるということ。バーチャルではなくフィジカルとして繋がれる人々だね。最初に世界一小さなコーヒーショップというとこで"Verdens mindset kaffebar"をオープンして、そこがすぐにローカルのコミュニティハウスになって多くの人たちに出会ったよ。それ以来、僕は好きな人たちとビジネスを作り続けているね。アイデアはビジネスだけでなく、世界にいいものを何かもたらしてくれるんじゃないかな。

 僕がやっている会社は様々で直接的な繋がりは通常はないんだけど、それらは同じコミュニティの一部になっているよ。つまり、それらはそれぞれのアイデンティティを作り上げて自立しているけれど、困った時に頼りになるし、助けてくれるよ。"Verdens mindset kaffebar"はCentral Hotel & Caféに今は変わり、その角にはSoullandのフラッグシップストアーが出来て、道路を挟んだ反対側にはSoullandのショールームとオフィスもある。道を下るとCafé Granolaも。レコードレーベルのFake Diamond Recordsはもう一つのレコードレーベルと合併して別の場所に移ってしまったんだけどね。コペンハーゲンの別のエリアには、カフェはCafe PixieにCafe Taxa、 Cafe Auto、レストランはOlsen + 3やバーガーショップのGasoline Grill、さらにスウェーデンには、アートギャラリーのGallery Steinsland Belinerもあるんだ。

 あなたのビジネスの周りにコミュニティを持つことは、ビジネスをより強くすることだけでなく、他の人がそこから飛び出して自分のビジネスを始めるのを手助けるんだ。コミュニティは家族を持つようなものだな。たくさんのエネルギーをそこに費やさなくてはいけないけど、同時にエネルギーもまた返ってくるさ。

 

Jacob Kampp Berlinerの書き下ろしコラムが編集してあるa quiet day Season5はこちら